借金返済の取立て
借金返済が思うようにならないと、人は様々なものを失っていく。知人や友達から借りている場合は彼らから借金返済を求められ、人間関係を失う。職場に借金返済の催促が来たりして、仕事を失う。仕事を失ったら、借金返済にあてる収入がなくなるわけだから、ますます追い詰められていく。仕事をかわっても、家に入れる収入は当然少なくなるから、親戚から借金返済の助けを求めることもある。それでもだめなら、家族を働かせて借金返済にあてる。そうしているうちに、親戚や家族の信頼も失う。ついには家を担保に取られ、住むところも失う。借金返済に終われ、ついにホームレスとなる。
ホームレスとなった多くの人の中には、そうやって借金返済ができずにすべてを失い、身を隠している者も多い。ふたたび職に就こうとしても、どこへ行っても借金取りがついてきて、借金返済に追われるのだ。
借金返済がもとでホームレスとなるのはまだいいほうかもしれない。社会的地位や将来に対する希望を失ったことで、自殺してしまう人もいる。借金返済ができずに、家族を道連れにして無理心中を図った事件も起きている。
さらには、借金をする際に生命保険への加入を条件に求められる場合もある。つまり、借金返済ができなければ、死んで保険金で払えということだ。そういうのが自殺なのか、あるいは他殺なのかは定かにならずに、闇に葬られる。
女性の場合は、借金返済のために風俗店などで働かされることはよくある。これでは借金返済を条件にした人身売買と変わらない。
自分で作った借金なのだから、自分で借金返済しなければならないというのは当然だが、現実には、自分ひとりで抱え込むことができないくらいの借金返済を迫られ、そういった悲惨な結末を迎える人がたくさんいる。しかし、そこまで追い詰められた場合には、借金返済ができないまでもなんとか生きていけるだけのシステムは存在するのだ。